噛み砕く

つまるところ何も不満はないのだけれど。
妙に歯がゆいような焦りを感じてしまう。
自分自身に追われているのかもしれない。


コイビトだとか夫婦が真剣に使う言葉として
「愛してる」
って一体どれだけの重みがあるんだろう。
どうもこの台詞が苦手。
違和感を覚えるなら無理に使うことはしない方がいい。
そういう部類に入るコトバだと思う。
作り物の世界ですら違和感を覚えるのだから
現実でしっくり感じられるのは。
いつかくるかもしれないし
ずっと感じることはないのかもしれない。
同じつもりで生きられるわけがないのに
同じように感じてほしい、感じていたいと思ってしまうのは
昔からの悪いエゴで。
誰が悪いでもない。
違いをそのまま、ありのままに受け止めることが
こんなにも難しいなんて。
我が過ぎるのかもしれない。
まだ、大人になりきれない。
それが尚悲しくて。